肩から上の不快な痛みが治らない方に
治らないその痛み、あご周りの筋肉が原因かも知れません
こんなお悩みありませんか?
院長の小林です。
はっきりした原因が分からない「痛み」や「疲労感」「日常生活の支障」など、なかなか治らない不快な症状はありませんか?
このような症状は、“頭やあごを支える筋肉が原因” で起こっていることがあります。
全身の筋肉はつながっています
「ヘッドスパを受けたら肩こりが楽になった」「おしりの筋肉をほぐしてもらったら腰痛が軽くなった」など、患部とは違うところをほぐしているのに、なぜか症状が軽くなった経験はありませんか?
これは、全身にある大小約600個の筋肉が「筋膜(きんまく)」という薄い膜でつながっており、一つ一つの筋肉がお互いに引っ張り合って影響を及ぼしているためです。
特に、あごを動かす筋肉はあごから首、肩へと繫がっているので、この筋肉に疲労がたまると、首や肩、腰などが凝ることもあります。また、側頭筋という筋肉は、あごから頭の横に広がっているため、それが緊張することで、片頭痛が起こることもあります。
あごを動かす筋肉はかみ合わせの影響を受けやすい
毎日の食事やクセ、お口の中の補綴物が合っていないなどの原因から、かみ合わせが悪くなると、下あごにズレが生じてバランスが崩れるため、頭やあごを支える筋肉に無理な緊張状態を作り出します。これが全身に及ぶ多くの不快な症状を引き起こす原因になります。
筋肉を疲労させる最大の原因?! 歯を無意識に接触させる「悪いクセ」
TCH(歯列接触癖)とは?
TCH(Tooth Contacting Habit)とは、「起きているとき」に「無意識」に行われる、『上下の歯を持続的に接触させる癖』のことです。正常な場合は、口を閉じているときに上下の歯は接触していません。上下の歯が触れ合うのは、「会話をするとき」と「食事をするとき」のみとなります。これは時間にすると、一日の平均が12~17.5分という調査結果が出ています。
歯ぎしり(ブラキシズム)とは?
歯ぎしり(ブラキシズム)は、TCHと同様に『上下の歯を過度に接触させる癖』の一つですが、特に「夜寝ている間の完全な無意識状態」であることが、TCHと異なります。睡眠中に歯ぎしりをする方は、身体は休んでいても、顎関節や周囲の筋肉にとっては緊張状態が続くためリラックスできず、むしろ酷使し続けていることになります。主なタイプとしては、以下の3種類があります。
顎関節症などの不快な症状はどうして起こるのか?
もともと顎関節やその周囲の筋肉には、身体の中で一番重いと言われる頭を支えたり、ものをかむときに大きな負担がかかるため、「自分の体重の2倍以上の負荷」に耐えられるよう、機能面で非常に強い耐久力が備わっています。
ところが、TCHや歯ぎしり、ストレスやかみ合わせの不良など、複数の要因が積み木のように重なることで耐久力を上回る負荷がかかり、顎関節症やその周囲の筋肉に痛みを引き起こすと考えられています。
積み木の種類(発症要因)は人によって違います。また積み木の高さ(症状の度合い)も違います。
その人が持っている耐久力の限界を超えないよう、それぞれの要因の負荷をできるだけ減らしていくことが重要です。
いきなりかみ合わせを治しても症状は改善されません
当院では、顎関節症などの不快な症状を改善するため、いきなり歯列矯正やかぶせ物の治療を行うことはありません。
なぜなら、不快な症状を引き起こす本当の原因は、あごの動きと本来のかみ合わせが合っていないために起こる、筋肉の疲労や損傷にあると考えているからです。
ご説明してきたように、あご周りの筋肉には大きな負担がかかっています。さらに、筋肉は全身につながっているため、不快な症状が全身に及ぶこともあります。
不快な症状の一因に直接アプローチするスプリントレーザー療法
スプリントレーザー療法とは、ストレス以外の要因にアプローチして、あご周りの筋肉を本来の正常な状態に戻す治療です。
疲労して硬くなったり、損傷してしまった筋肉を元の状態に戻すことで、痛みの一因を改善することができます。
“かみ合わせ”を総合的に改善することも『予防歯科』
当院が推奨する『スプリントレーザー療法』は、『口は全身の健康の入り口』であるという考え方が基本になっています。
身体の中で一番重い頭を支える“首やあごの筋肉”や、ご自身の体重以上の力を発揮して食事や集中力を維持する“かみ合わせ”を総合的に改善することで、現在社会におけるストレス軽減し、全身の健康に寄与していきたいという医学的観点が最もお勧めする理由です。
頭痛や顎関節症状、首周りの疼痛は、関わる筋肉の不適切な動きによる損傷であり、根本的な原因は、最も負荷がかかる、“かみ合わせ”と考えています。
『予防歯科』は、歯周病などの予防のみと考えがちですが、食事や会話などで使用する顎周囲の筋肉をケアする、“力のコントロール”を日常的に行うことも、ハート・イン歯科クリニックでは、『予防歯科』と位置付けています。