ハート・イン歯科クリニックの顎関節症・かみ合わせ治療

顎関節症・かみ合わせ治療

TEMPOROMANDIBULAR DISORDERS 顎関節症とは

顎関節症とは、口を開こうとすると顎関節(耳の穴の前にあります)やあごを動かす筋肉が痛い、大きく口を開けられない、口を開け閉めすると音がするなどの慢性的な症状をまとめた病名で、筋肉の疲労によっても起こります。

顎関節症などの不快な症状はどうして起こるのか?

もともと顎関節やその周囲の筋肉には、身体の中で一番重いと言われる頭を支えたり、ものをかむときに大きな負担がかかるため、「自分の体重の2倍以上の負荷」に耐えられるよう、機能面で非常に強い耐久力が備わっています。

ところが、TCHや歯ぎしり、ストレスやかみ合わせの不良など、複数の要因が積み木のように重なることで耐久力を上回る負荷がかかり、顎関節症やその周囲の筋肉に痛みを引き起こすと考えられています。

限界点を超えて発症する積み木モデル

積み木の種類(発症要因)は人によって違います。また積み木の高さ(症状の度合い)も違います。その人が持っている耐久力の限界を超えないよう、それぞれの要因の負荷をできるだけ減らしていくことが重要です。

いきなりかみ合わせを治しても症状は改善されません

当院では、顎関節症などの不快な症状を改善するため、いきなり歯列矯正やかぶせ物の治療を行うことはありません。なぜなら、不快な症状を引き起こす本当の原因は、あごの動きと本来のかみ合わせが合っていないために起こる、筋肉の疲労や損傷にあると考えているからです。

あご周りの筋肉には大きな負担がかかっています。さらに、筋肉は全身につながっているため、不快な症状が全身に及ぶこともあります。

SPRINT LASER THERAPY スプリントレーザー療法とは

スプリントレーザー療法とは、ストレス以外の要因にアプローチして、あご周りの筋肉を本来の正常な状態に戻す治療です。疲労して硬くなったり、損傷してしまった筋肉を元の状態に戻すことで、痛みの一因を改善することができます。

スプリント療法

スプリント療法

スプリントの装着により、TCHや歯ぎしりによる負担を分散したり、筋肉がリラックスしたあごの位置にかみ合わせを安定させます。

  • かみ合わせの安定に
レーザー療法

レーザー療法

クリニカルマッサージで疲労した筋肉の凝りをほぐして痛みを緩和し、レーザーで損傷した組織の修復を図ります。

  • 筋肉の修復に

SPRINT THERAPY スプリント療法(マウスピースによる治療)

スプリント療法とは、就寝中に「スプリント」と呼ばれるマウスピースを装着し、寝ている間のかみ合わせを安定させる治療です。スプリントによってあご周りの筋肉を休ませたり、TCHや歯ぎしりによる負担を分散し軽減させることで、顎関節症やその周囲の筋肉の痛みなど、不快な症状を緩和することができます。スプリントは、あごの動きとかみ合わせが理想のバランスになるよう、何度か調整をして使用します。

スプリントを装着するメリット

  1. 筋肉をリラックスした状態で休ませることができる。
  2. 顎関節のズレを改善できる。
  3. 歯ぎしり・食いしばりの負担を軽減できる。

CLINICAL MASSAGE クリニカルマッサージ(筋肉のマッサージ治療)

クリニカルマッサージとは、筋肉に対して専門的なマッサージを行い、あご周りの凝りや疲れを軽減させるマッサージです。筋肉が疲労して硬くなると、痛みを発症するだけでなく、顎関節を動かすことにも支障が出てしまいます。当院では、痛みを緩和し、顎関節を不自由なく動かせるよう、筋肉のマッサージ治療を行います。凝りの程度によっては、電気刺激を使用する場合もあります。

ハート・イン歯科クリニックのクリニカルマッサージ

FLOW スプリントレーザー療法による治療の流れ

初めてのご来院

01 診査診断

痛みや張りなどの原因となる筋肉疲労の確認、顎関節の動きや位置、かみ合わせの診断を行います。

診査診断

02 痛みの原因とリハビリテーションの説明

痛みや違和感の多くは、“何気ない無意識下での生活習慣” の中に痛みの原因 があります。この無意識の行動を意識して変えていただくため、考えられる原因に合わせたリハビリテーション方法の指導を行います。

痛みの原因とリハビリテーションの説明

03 スプリントの製作のための型取り

筋肉がリラックスした状態のかみ合わせを再現するために、スプリント(かみ合わせを安定させる専用のマウスピース)を製作します。口腔内3Dスキャナーを使用して、短時間でお口の中をスキャンします。従来のような印象剤を使用しないので、不快感はほとんどありません。

スプリントの製作のための型取り

2回目以降のご来院

01 スプリントの装着と調整

あご周りの筋肉をリラックスした状態に戻した上で、かみ合わせが安定し下あごがスムーズに動くようスプリントを調整し、夜間を中心に装着していただきます。

スプリントの装着と調整

02 筋肉の弛緩と組織の修復

クリニカルマッサージで硬直した筋肉をほぐしていきます。必要に応じて高出力コールドレーザー(Lumix2)を照射することで壊れた組織を修復し、血流を改善させます。

筋肉の弛緩と組織の修復

03 経過観察
(顎関節の安定)

1週間、2週間、1カ月の間隔で来院を繰り返し、概ね3~5回の通院で症状が改善される場合がほとんどです。

経過観察(顎関節の安定)

定期的メンテナンス

スプリントによりかみ合わせが安定してきたら、1~3カ月ごとのメンテナンスとなります。定期的に口腔内や顎関節とその周囲の筋肉をチェックするとともに、スプリントの状態を調整していきます。

FAQ よくある質問

どのような痛みでも効果がありますか?
かみ癖や不適切なあごの動かし方、かみ合わせが原因の場合は、効果が見込めます。適切な診断が必要ですので、心当たりがある方はまず診断を受けてみてください。
治療期間や費用はどのくらいですか?

診査・診断~スプリント装着までは、約3回の通院となります。その後、クリニカルマッサージとレーザー療法を併用した、スプリント調整は平均4~5回の通院となります。スプリント製作は、保険診療となります。

※初回の運動療法・指導は、別途5,500円(税込)となります。
※ルミックスレーザー使用時には、衛生管理にかかる費用として、一回につき、3,300円(税込)となります。

使用期間や使用中に気を付けることはありますか?
使用は基本的に“夜間就寝中”となります。個人によりますが、お仕事中に疼痛などの強い症状が出る方は、昼間の使用をお願いすることもあります。使用開始時には違和感が出たり、痛みが出る場合があります。その際は無理せず休んでいただいて結構です。また、長時間お口の中で使用するので、スプリントの洗浄や消毒はしっかり行っていただきます。
スプリントが合わなくなったり、穴が開いてしまった場合、どのようにしたらいいですか?
スプリントを再製作いたします。ただし、かみ合わせが安定しても穴が開く場合は、その部位の“歯自体”の調整が必要である可能性があるため、穴が開いた場合でも問題ないこともあります。
※再製作は別途費用がかかる場合もあります。

ハート・イン歯科クリニックが伝えたいこと

ハート・イン歯科クリニックが推奨する『スプリントレーザー療法』は、『口は全身の健康の入り口』であるという考え方が基本になっております。

身体の中で一番重い頭を支える“首やあごの筋肉”や、ご自身の体重以上の力を発揮して食事や集中力を維持する“かみ合わせ”を総合的に改善することで、現代社会におけるストレスを軽減し、全身の健康に寄与していきたいという医学的観点が最もお勧めする理由です。

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