2024.3.18

歯医者に行ったことない子供のお口に起こること

予防歯科の重要性が認識されるようになり、小さい頃から歯医者に通う子供が増えてきました。幼児期から学童期にかけては、お口の中が大きく変化し、さまざまなトラブルに見舞われる時期でもあるため、早めに歯医者通いを始めた方が良いといえます。

そこで今回は、歯医者に行ったことがない子供のお口に起こることや嫌がる子供を歯医者に連れていくコツを詳しく解説します。

歯医者に行ったことない子供のお口に起こること

歯医者では、日々変化する子供のお口の異常や病気を早期に発見できます。そうした歯医者による定期的なチェックを受けていないと、次のようなトラブルに見舞われることがあります。

子供のお口トラブル

口腔衛生不良に気づかない

歯磨き・仕上げ磨きを自己流にやっていると、どうしても口腔ケアが不十分となります。歯医者に行ったことないとその問題に気づくことができないので、お口の中が不潔であることが当たり前となってしまいます。その結果、たくさんのむし歯ができる「ランパントカリエス」で噛み合わせが崩壊することもあるため、歯医者で正しい口腔ケア方法を身に付ける必要があります。

歯の生え変わりに異常をきたす

子供の歯である乳歯の脱落と、大人の歯である永久歯の萌出は、放っておいても自然に進んで行くものですが、いろいろな原因で滞ることがあります。例えば、乳歯のむし歯を放置していると、すぐ下に控えている永久歯にまで影響が及び、エナメル質形成不全のような発育異常を引き起こすことがあります。むし歯で乳歯が早期に脱落すると、永久歯が生えてくるためのスペースが塞がれて、萌出遅延を招くこともあるでしょう。そうした歯の生え変わりの異常は、家庭内で見つけることも防ぐことも難しいです。

お子さんの健やかな発育のために

このように、歯医者に行ったことない子供は、むし歯や歯の生え変わりの異常に見舞われるリスクが高くなります。ケースによっては、歯並びや噛み合わせが崩壊したり、生えてきたばかりの永久歯まで早期に喪失したりするトラブルも起こり得ることから、適切なタイミングで歯医者デビューすることをおすすめします。

嫌がる子供を歯医者に連れてくるコツ

いざ、歯医者デビューするとなっても、お子さんが歯医者を嫌がることはよくあります。誰しも初めて訪れる場所には不安がありますし、ましてやそれが痛い思いをすることで有名な歯医者であった場合は、行くことさえ拒んでしまうかもしれません。そんな時には、次のようなポイントを意識すると子供を歯医者に連れていきやすくなることでしょう。

子供を歯医者につれていく

【ポイント1】体調が良い午前中に連れていく

子供は午前中が一番元気です。精神的にも前向きになっていることが多いので、歯医者に連れていくのなら午前中がおすすめです。お昼に近い時間になると空腹で機嫌が悪くなり、夕方は疲れでむずがることが多いようです。

【ポイント2】親子で診療を受ける

子供だけの治療だと、お子さんはどうしても不安感や恐怖心が強まってしまうことから、親御さんも一緒に治療を受けることを伝えると、歯医者に連れていきやすくなります。もちろん、親御さんはフッ素塗布やクリーニングなどの予防診療で構いません。また、歯医者では親御さんが先に診療を受けて頑張っている姿を見せると、お子さんの歯科治療を嫌がる気持ちも緩和されていきます。

【ポイント3】予防診療から始める

歯医者に行ったことない子供は、予防診療から始めると良いです。フッ素塗布やクリーニング、ブラッシング指導なら、お子さんも痛いや思いや怖い思いをすることはありません。そこから少しずつ経験を積んでいって、自信をつけていきましょう。歯医者に行く理由を「歯のお掃除」や「歯磨きの練習」と伝えれば、嫌がるお子さんも納得してくれることが多いです。

この時に重要なのが嘘をつかないということです。もし仮にむし歯治療が必要であった場合は、嘘をつかずにそのことを伝えましょう。いざ歯医者に行ってむし歯をガリガリ削られたら、その経験が「裏切られた」「嘘をつかれた」というネガティブな感情とともに、トラウマのようなものになってしまいます。そういう点からも歯医者デビューは、予防診療が望ましいといえるのです。

子供が歯医者で暴れたら

歯医者に行ったことない子供が頑張ってクリニックまでたどり着けても、診療の時に暴れてしまうこともよくあります。そんな時はなぜ子供が暴れるのか、その理由を理解した上で、対処することが大切です。

駄々をこねる子供

【理由1】知らない人への警戒心

歯科クリニックには初めて会う人がたくさんいます。そうした知らない人に警戒心を持つことは至って普通のことなので、私たちスタッフが少しずつコミュニケーションを取りながら心の距離を縮めていきます。

【理由2】お口を触られることへの不安感

お口はとてもデリケートな器官です。それをマスクと手袋をした人に触られることに不安感を持つことも良く理解できます。そこで当院ではいきなりお子さんのお口に触れることはせず、楽しくお話をしながらこれから行うことの必要性や使用する器具の説明を丁寧に行っていきます。

【理由3】チェアで動けないことによるストレス

歯科診療が始めると、チェアでじっと横になっていなければなりません。そうした動けない状況は、子供にとって大きなストレスとなります。時には暴れてしまうお子さんもいるため、適度に処置を中断して、リラックスする時間を設けます。そうすることでお子さんのストレスも緩和され、最後まで処置をやり切ることが可能となります。

ちなみに、当院では歯医者に行ったことないお子さんや歯科診療に慣れていないお子さんは、1回の診療を短くするよう努めています。歯医者に慣れて頑張れるようになってきたら、診療時間を徐々に長くしていきましょう。

【理由4】親御さんからのプレッシャー

親御さんから「むし歯を治すには痛い思いをしないといけない」「むし歯治療は痛みを我慢しないと終わらないよ」といったネガティブなイメージを植え付けられていると、お子さんのむし歯治療への恐怖心も強くなっていきます。その気持ちが診療室で爆発すると、暴れるという行動につながるのです。

もちろん、むし歯治療ではある程度の不快感を伴いますが、必要以上に怖がらせることはやめましょう。また、上述したように、フッ素塗布のような予防から始めたり、親御さんが先に目の前で歯科診療を受けたりすることで、歯医者に行ったことない子供のプレッシャーや不安感、恐怖心は大きく軽減されます。

まとめ

今回は、歯医者に行ったことない子供のお口に起こることと嫌がる子供を歯医者に連れていくコツを吉祥寺のハート・イン歯科クリニックが解説しました。乳幼児期から学童期にかけて歯医者に行くことがないと、正しい歯磨き習慣が身に付かないだけでなく、むし歯の多発や永久歯への生え変わりの異常などを招くことになりかねませんので、適切な時期に歯医者デビューすることをおすすめします。当院は子供の歯科診療が得意な歯医者さんですので、お子さんのむし歯予防や治療を検討中の方は、いつでもお気軽にご連絡ください。子供好きなスタッフが笑顔でお迎えします。

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